ジェントルフレンズ

こんな友達が、学生時代いましたっていう話。

アクター(役者)くん。根拠なく自分はスーパーヒーローだと信じ続けるビリーバー。そのハートは鋼である。
俺は彼の中にある万能感を共有する相手として彼に選ばれたようだ。
(好奇心が強く、行動力があるという点が似ていたからだろう。)
彼とスーパーヒーローごっこをするのは最高だ。
俺たちが手を組めば怖いものなんて何も無いって風に走り回れば、どんなトラブルや障害でさえ、楽しいものでしかなくなった。
熱血主人公タイプのフレンズが遊びに加われば、立派な1つの劇団が完成するのだった。
彼には器用な声真似といった能力も脚本製作能力も無いが、頬を紅潮させたり、フリではなく実際に”怒りで身震い”できるほど役に没頭できるのは1つの才能だった。
家にはPS2があるくせに高学年にもなって敢えてスーパーヒーローごっこをする者はそう多くなく、悪役ヒーローサポートヒロインといった要素が揃ったことは一度あったかなかったか。特にヒロインが居なかった。
それでもランダムにその場に居るやつを巻き込んでみたりして。実に楽しい遊び相手だった。
一度くらい最初から最後まで作った劇がやりたかったな。

色素薄夫くん。ハーフ故に天然の茶髪を持つ。
スポーツ万能で頭が良くリーダータイプのイケメンだったが
仲良くなってみれば、皆をまとめる傍ら、皆の自分勝手さをコントロールしきれない現実に絶望しているというコールドブラッド(冷血)な側面を親しい仲間にだけ見せる男。人気者のくせに頭の悪い人間に対して決して心を開かないサイコパスのような怖さがあるがスマイルを絶やさない常識人である。
馬鹿な先生や親といった大人よりもはるかに賢い。他人のことをどうでもいいと思っているが故に、クズとも普通に接することができる、それによってクズが更生するといった正の連鎖の仕掛け人となる事が度々あるが本人はそれに無自覚という抜けた所も兼ね備えた男である。

高飛車くん。エリートの家に産まれたからなのか、
中学生であるにもかかわらず友人選びにおいて家柄や世帯収入を重視するほど、その思想はエリートの親にインプットされたもの。
俺の家庭自体はDQN貧乏底辺だが、運動その他で記録を持っているという理由からか彼の除外リストに含まれなかったようだ。
不愛想で不親切だが、偽善的なこともしない正義感を備えているので総合して見ると内面はよくできた大人としての諦観と妥協を若くして備えた、尊敬に値するフレンズである。決して冒険はしないタイプなのでウマはそれほど合わないが、ラジオを元にした音楽チョイスセンスはややオッサンめいていて俺の趣味にも合うのだった。
彼の価値である強気かつ高飛車な考え方からくる歯に衣着せぬ物言いは、滞りがちな学校およびその他での「話し合い」を進展させる時に力を発揮するのだった。

テロリストくん。詳細は伏せるがなかなかのワル。
そのくせ動物と子供が好きという漫画の中の不良のような魅力を持つ男。
権威に弱く相手によって態度を変えるため、実力者には軽んじられたり、あまつさえ嫌われるが弱い者を放っておけない勇気は並の不良が持ちえないものである。

コメント

非公開コメント